
昨日から、Cloudflare で大規模障害が発生し、世界的に数百万人規模のユーザーへ影響が及んだことが報道されています。
海外の複数メディアによると、この障害により OpenAI、X(旧Twitter)、Canva、Claude、Spotify など、多数の主要サービスが一時的に利用しづらい状態となっていたと伝えられています。
障害は、複数地域のデータセンターで実施されていたメンテナンスやルーティング再設定に関連する問題が引き金になった可能性があると報じられています。
Downdetector では、影響が発生していた期間に
約75%が「サーバー接続の失敗」、
18%が「ウェブサイトへのアクセス不良」、
7%が「ファイルアクセスの問題」 を報告していました。
報道によれば、影響は アメリカ、ヨーロッパ、アジア を中心に世界的な規模で広がっていたとされています。
Cloudflare は、世界最大級の分散DNS・CDNネットワークを運営し、コンテンツ配信・セキュリティ・DDoS防御など、インターネット基盤を支える重要企業です。このため、障害発生中はさまざまなサービスで“連鎖的な影響”が生じたと見られています。
障害発生当時、Cloudflare は次の声明を発表していました。
「Cloudflare は、多くの顧客に影響が及んでいる問題を認識しており、調査を進めています。広範囲に 500 エラーが発生しており、Cloudflare Dashboard や API にも影響が出ています。当社は影響範囲の把握と復旧に取り組んでいます。」
また同社は、サポートゲートウェイの一部でも問題が発生していたものの、
緊急電話ラインなどを通じて顧客からの問い合わせは引き続き受け付けていた と説明しています。
現在、Cloudflare のサービスは復旧しており、主要なオンラインサービスも通常どおり稼働しています。
今回の障害は、インターネット基盤の多くが少数のサービス事業者に依存している実態を改めて示す出来事となりました。
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- CyberCrew
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